理事長就任のご挨拶

 

 

 

 

 

一般社団法人 日本総合歯科学会
理事長 長谷川篤司

 この度、日本総合歯科学会の5代目理事長を拝命いたしました。
本学会は、2008年に「包括的総合歯科医療に関する研究・教育の進歩・発展を期し、併せて総合歯科医療、口腔プライマリケアの向上に寄与し、もって国民の健康福祉の向上に貢献する(本会定款より)」という理念を掲げ、「総合歯科協議会」として設立されました。
その後、活動の充実に伴って2013年には「(任意団体)日本総合歯科学会」と学会を称する団体として旗揚げし、さらに2020年には「一般社団法人 日本総合歯科学会」と法人格を有する団体へと発展してきました。

 本来であれば2020年には法人化を祝う記念式典や講演会などの発展的なイベントが企画されおり、学会活動のさらなる発展が期待されていましたが、同年の新型コロナウィルス感染症の爆発的な感染拡大によって、これらすべてのイベントの開催を断念してきました。さらにコロナウィルス感染拡大の長期化に伴って2020年、2021年の学術大会をオンラインで開催し、委員会活動をWeb会議で実施するなど、学会は感染拡大防止に配慮しながら活動して参りました。
そのような中、本年11月に(オンラインと対面の)ハイブリッドで準備された学術大会は、第7波と第8波の狭間で感染者が減少した時期でもあり、3年ぶりに(人数制限はあるものの)対面での開催を果たすことができ、学会活動再活性化の手ごたえを感じているところです。

 私は2年間の任期の中で、本学会が学会員の「生涯の学びの場」になる仕組みの基盤を作りたいと考えています。このためには学術的情報を提供するプログラムを計画して学会員の皆様に公開してプログラムへの参加を奨励し、これらに沿った学会員の研鑽が学会の認定制度によって適切に評価される仕組みを検討したいと考えています。また、プログラムなどの情報発信には(コロナ禍の副産物ともいえる)「ITC」を有効利用し、これまでの学術大会、学会誌に加えて、学会員の皆様と学会がオンラインで連携できる第3の仕組みについても検討したいと思っています。
理事・代議員の皆様のご理解とご協力と学会員の皆様の積極的なご参加をお願い申し上げて、理事長就任のご挨拶とさせていただきます。

 

 2022年10月13日